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  • 洞天福地研究会「中国の洞窟信仰とその展開」を開催しました。(2021年12月18日)

洞天福地研究会「中国の洞窟信仰とその展開」(終了)

中国の洞窟信仰(道教の洞天思想)がどのように発展したか、道教以外の分野にどう影響したか、東アジアの諸地域にみられる洞窟信仰との関連性はあるのか、などの問題について、いろいろな研究分野の方々と共有しつつ、議論したいと考えています。お教えいただければ幸いです。

日時:2021年12月18日(土)

会場:専修大学神田校舎10115教室(地下鉄九段下か神保町)*会場からZOOMで中継。

10:00~10:10趣旨説明
10:10~11:00基調報告1: 土屋昌明(専修大)「中国の洞窟信仰とその展開の基礎的考察」
11:00~12:20基調報告2:陶金(清華大)「洞天福地の原型」(酒井規史訳)
12:20~12:40質疑
14:00~14:45 廣瀬直記(専修大)「活動場所から見る六朝道士の輪郭」
14:45~15:30 大形徹(立命館大)「泰山と洞天福地」
15:30~16:15 横手裕(東京大)「身中洞天説続考」
16:15~17:00 三浦國雄「明代の旅遊記に見る洞天観」
17:00~17:45 森瑞枝(国学院大)「平田篤胤と日本の洞窟信仰」
17:45~18:30 質疑と総括

*ZOOMで参加希望の方は以下から申し込みしてくださいhttps://forms.gle/CFXXGSD5Y5qB72dX9

*12月17日(金)6時30分からFavaの「The Miaofeng Shan’s Taoist Pilgrimage」を日本語字幕で上映(二ノ宮聡解説)する予定なので、準備が整い次第、土屋昌明のブログで情報を出します。*この企画は、KAKEN基盤研究(B)19H01194の研究成果の一部です。

*問い合わせ:senshu_ibunkaken*yahoo.co.jp 土屋昌明
(*を@に変えてください)

  • 案内を掲載しました。(2021年11月20日)

  • 第7号・第8号についての記載を追加しました。(2021年12月1日)
  • サイトをリニューアルしました。(2021年11月19日)
  • 『洞天福地研究』第10号が発行されました。(2021年3月22日)

About

ここは、中国道教における「洞天福地」の研究をテーマとしたページです。研究グループは、以下の科研費を取得して活動しています。

  • 「道教の洞天思想における聖地と巡礼の調査研究およびその東アジア思想文化史への影響」、平成31(令和1)~令和3年度科学研究費補助金基盤研究(B)、研究代表者・土屋昌明(専修大学)
  • 「中国道教における聖地と巡礼に関する総合的調査と研究」平成28~平成30年度科学研究費補助金基盤研究(B)、研究代表者・土屋昌明(専修大学)
  • 「中国道教の地理的イメージと宗教的ネットワークに関する総合的調査と研究」、平成24~26年度科学研究費補助金基盤研究(B)、研究代表者・土屋昌明(専修大学)
  • 「中国道教における山岳信仰と宗教施設のネットワークに関する総合的調査と研究」、平成21~23年度科学研究費補助金基盤研究(B)、研究代表者・土屋昌明(専修大学)

研究代表者
土屋 昌明(専修大学国際コミュニケーション学部教授)

研究分担者
大形 徹(立命館大学衣笠総合研究機構教授、大阪府立大学名誉教授)
鈴木 健郎(専修大学商学部教授)
二階堂 善弘(関西大学文学部教授)
山下 一夫(慶應義塾大学理工学部教授)
横手 裕(東京大学大学院人文社会系研究科教授)

研究協力者
王宗昱(北京大学教授、平成21~23年度)
裘梧(北京大学博士課程、平成21 年度)
森瑞枝(國學院大学兼任講師、平成21~23年度)
John Lagerwey(Ecole pratique des hautes études 教授、平成21年度)
李松(北京大学教授、平成21年度)
丸山宏(筑波大学教授、平成22年度)
劉礼紅(New York City University 博士課程、平成22年度)
樊光春(陝西省社会科学院宗教研究所研究員、平成22年度)

6~10

『洞天福地研究』第10号

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 2021年3月22日発行 ISSN 2186-182X

橘と枳の相違(上)――東アジア道教の概念、方法と立場についての再考…………葛 兆光 3
玄宗の道教における日本への伝教の契機と新羅…………土屋 昌明 22
平田篤胤は《道教》を研究したのか…………森 和也 40
ベトナム東北部ドンチェウ地域の福地《抱福巖》とその周辺…………大西 和彦 54
第一大洞天と四大懐薬…………山下 一夫 69
「茅君内伝」訳注研究(二)…………廣瀬 直記 82
富岡鉄齋と洞天福地…………大形 徹 94
中国道教美術史第1巻前言…………李 松 116
シッペール先生追悼…………土屋 昌明 126
編集後記…………128


『洞天福地研究』第9号

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 2019年11月11日発行 ISSN 2186-182X

墓室から洞天へ――死から再生への巡礼…………三浦 國雄 3
貴妃の師――新出『景龍観威儀田僓墓誌』に見える盛唐道教…………雷 聞 19
二許と洞天…………廣瀬 直記 37
「茅君内伝」訳注研究(一)…………廣瀬 直記 55
「首届洞天福地研究与補語国際学会学術検討会」参加報告記…………酒井 規史 70
李豊楙教授の学術総括講演全文…………77
洞天福地に関する蕉城の専門家建議…………86
浙江省における洞天福地の内部と周辺及び道士の現状の調査報告…………辻 拓朗 88
玄宗の道教と楊貴妃そして日本――雷聞氏の研究をめぐって…………土屋 昌明 112
編輯後記…………122


『洞天福地研究』第8号

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 2018年9月28日発行 ISSN 2186-182X

吉田神道と『北斗本命延生経』徐道齢注…………三浦 國雄 3
句容茅山の興起と南朝社会…………魏 斌 17
唐長安の東明観について…………土屋 昌明 48
第五十九福地「張公洞」と周辺地域の宗教関連遺跡の現況――宜興・南京・湖州・徳清を中心に…………酒井 規史 59
清末の「巡礼ガイドブック」『参学知津』から見た僧侶の巡礼…………石野 一晴 80
編集後記…………96


『洞天福地研究』第7号

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 2017年3月28日発行 ISSN 2186-182X

聖地としての墓…………三浦 國雄 3
斉雲山探訪記…………大形 徹・木﨑香織・趙婧雯・仇詩琪・大野朋子 23
斉雲山真仙洞府十大洞天・三十六所靖廬洞天・海中五嶽洞天・七十二福地―斉雲山石刻に見える洞天福地―…………大形 徹 30
唐代洞天巡礼行程初探…………土屋 昌明 51
第三十六小洞天「金華山洞」の現況…………酒井 規史 68
司馬承禎の洞天思想と坐忘論…………土屋 昌明 82
編輯後記…………96


『洞天福地研究』第6号

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 2016年3月15日発行 ISSN 2186-182X

山林と宮廷のあいだで…………雷 聞 3
近現代の河南における魏華存説話…………山下 一夫 23
16世紀ベトナムにおける道教の展開…………大西 和彦 38
李白と司馬承禎の洞天思想尾…………土屋 昌明 76
紫柏山と道教…………土屋 昌明 88
編集後記…………95

1~5

『洞天福地研究』第5号

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 平成二十六(二〇一四)年三月二十八日発行 ISSN 2186-182X

漢代巫鬼崇拝及びその六朝鬼神文学に対する影響…………普慧 3
句曲洞天――四世紀上清道教の度災の府…………趙益 22
王屋山の伏虎降竜説話…………山下一夫 37
霊宝経十二部「本文」の文献的問題から道教の文学説へ…………土屋昌明 51
羅浮山の調査報告…………鈴木健郎 81
La traduction dans le taoïsme…………TSUCHIYA Masaaki 95
第1回日仏中国宗教研究者会議報告…………土屋昌明 98
編集後記…………104


『洞天福地研究』第4号

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 平成二十五(二〇一三)年六月十八日発行 ISSN 2186-182X

第一洞天:閩東寧徳霍童山初考 クリストファー・M・シッペール…………3
近代の羅浮山と嶺南道教…………志賀市子 10
蘇州句容洞天福地調査記録…………廣瀬直記 27
華陽洞天北門の認識から第三十二小洞天良常山へ…………土屋昌明 63
茅山宗教空間の秩序・歴史的発展のコンテキストの探求と再建…………陶金 69
第三十四小洞天「天目山洞(大滌玄蓋洞天)」と洞霄宮の現況…………酒井規史 90
南京大学分学院とのミニシンポについて…………土屋昌明 110
編集後記…………112


『洞天福地研究』第3号

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 平成二十四(二〇一二)年三月三〇日発行 ISSN 2186-182X

目次

第八大洞天句曲山洞の現況と考察…………土屋昌明 3
峨眉山の現状について…………二階堂善弘 24
四川原道文化博物館紹介…………二階堂善弘 29
第一洞天王屋山洞の陽台観と紫微宮の現況…………土屋昌明 35
王屋山と無生老母信仰…………山下一夫 55
増補仙穴考―『列仙伝』䢴子の事例を中心として…………大形徹 66
Lagerwey教授講演「中国宗教史の研究方法について」報告…………土屋昌明 83
平成23年度第1回現地調査概要…………92
平成23年度第2回洞天調査報告…………鈴木健郎 108
編集後記…………108


『洞天福地研究』第2号

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 平成二十三(二〇一一)年七月三〇日発行 ISSN 2186-182X

2010年夏期第2回洞天調査の概要―嵩山・華山・終南山―…………土屋昌明 3
華山と洞天―大上方を中心として…………大形徹 21
終南山子午谷の磨崖碑と第三大洞天…………土屋昌明 42
座談会 道教美術の現在―大阪からパリへ…………山下一夫 57
洞庭包山林屋洞…………横手裕 65
主題を細部に探る―漢代美術作品二種に対する再検討…………李凇 84
平成22(2010)年度本研究の活動…………99
編集後記…………103


『洞天福地研究』第1号

PDF

専修大学土屋昌明研究室内『洞天福地研究』編輯委員会 平成二十三(二〇一一)年四月三〇日発行 ISSN 2186-182X

「洞天福地」の研究について――序論にかえて…………土屋 昌明 3
洞天における山と洞穴――委羽山を例として…………大形 徹 10
第6大洞天「赤城山洞」と第27小洞天「金庭山洞」の現況…………土屋 昌明 31
天台山の済公信仰…………山下 一夫 44
第10大洞天「括蒼山洞」と第10 福地「丹霞洞」の現況…………土屋 昌明 63
第19小洞天「蓋竹山洞」の現況…………土屋 昌明 76
第二洞天委羽山洞探訪記…………大形 徹 81
明初道士何道全…………横手 裕 97
平成21(2009)年度本研究の活動 …………103
第1 回洞天調査概要…………107
編集後記…………110

BOOK

土屋昌明/ヴァンサン・ゴーサール(編)『道教の聖地と地方神』

東京:東方書店,2016年02月,320p,ISBN/ISSN 9784497216014

まえがき  土屋 昌明

第1部 聖地における道教と地方神
近代江南における三茅君―道教と宝巻講経における三茅君信仰と進香…………ヴァンサン・ゴーサール(森 由利亜訳)
武当山・龍虎山・仏山祖廟の元帥神…………二階堂 善弘
王屋山と無生老母…………山下 一夫
江西西山への巡礼―地域ネットワークの中心…………イザベル・アン(趙婧雯訳)
Formation of a New Daoist community in the 19th century Lingnan area: Sacred places, networks and eschatology…………志賀 市子

第2部 聖地としての洞天とその史的変容
第一大洞天王屋山の成立…………土屋昌明
The Dongtian/Fudi and the sacred places of the emerging Quanzhen Daoism …………ピエール・マルソン
佐命山三上司山続考…………横手 裕
南岳衡山与洞天福地――既是五岳又是洞天(中国語)…………大形 徹(仇 詩琪訳)

第3部 道教聖地の研究と文献
北宋東岳廟祀の伝播 : 山西定襄東岳廟碑初探…………方 玲(二ノ宮 聡訳)
谢守灏《校正北斗本命延生经》之意义(中国語)…………三浦 國雄
雁蕩山と道教―道教と民間信仰との関係を兼ね…………潘 君亮(廣瀬 直記訳)
あとがき…………編者
索引